土砂降りの雨と雷が渦巻く恐怖の伊豆スカイラインを走りました。
白い幻想的な霧が立ち込め3メートル先すらも見えません。
ほんの僅かに反射する黄色いセンターラインと
左側の路側ホワイトラインだけを目印にひたすら走らせました。
平均速度は時速50キロでした。時間は夜の10時30分
エンジン油温はナプロを入れて走らせていますが46度と巫山戯た数値でした。
外気温は山間部特有の17度と低く雨に濡れた為急激に体温は低下していきます。
強い山間部に吹き荒れる特有の強風の為、
路面には樹木の千切れた葉っぱが所狭しと散乱し
オマケに路面からは怪しげな湯気が立ち上がっていました。
カミナリも発生しての大荒れの嵐の中ずぶ濡れ状態で彷徨いました。
私と家内は霊媒体質ではありませんから霊の存在とかは一切見えませんが?
怪しげな雰囲気はこの場所で不意に事故で亡くなった方達の
無念の魂を感じさせずにはおられません。
恐怖は深夜のスカイラインにて音もなく静かに近づいてきます。
走らせている途中 靴の中まで水浸しのずぶ濡れ状態で腹とパンツまで重たくなってきます。
防水機能があるとはいえカメラD3も水浸しで御座います。
スロットルを握る革のグローブも重たく水浸しで御座います。
真っ白な世界で風が強く無音状態 時々きこえてくるの音は落雷の衝撃音のみ!
金属の塊に跨り帰路の途中で運悪く落雷の直撃被害だけは嫌だなぁ〜と
内面から滲み出る心の恐怖を感じながらひたすら2台で我慢走行です。
走行ピッチを上げて走らせると後方を付いてくる家内のヘッドライトが
峠の曲がり角で小さくなって見えなくなります。
亀石パーキングに立ち寄り暖かいミルク紅茶で暖を取りました。
この真夏の暑い時期に熱い缶ドリンクが存在しているだけも不思議でした。
誰もいない真夜中のパーキングエリアにはバリバリに人の気配がするのです。
便所と自販機の位置後ろから机を引き摺るような物音がきこえて来るではありませんか?
もしかしたら係員のおじさんか誰かが残っているのかな?
と思いきや、声を掛けてみても其処には当然の事ながら誰も存在していません。
辺り一面には濃い白い霧が立ち込めて無音状態がしばらく続きます。
静けさが恐怖心を余計に煽り立ててくれるのです。
進むも地獄、留まるのも地獄とはまさにこの事で御座います。
この世とは思えないほど別世界それはまるで霊界を彷徨っているかのような
不気味な白い異空間でした。
こんな体験はしたくても日常ではなかなか出来ることでは御座いません。
0 件のコメント:
コメントを投稿