伊豆の踊り子発祥の地。川端康成先生の息の掛かった日帰り温泉を楽しみました。

平成２０年９月４日木曜日、午前６時。
加古様からの「モーニング・コール」で目覚めた私は、

少々迷いましたが、ハーレー純正のサマージャケットを羽織って家を出ました。

今日は、久し振りのロング・ツーリングで、伊豆の最南端、石廊崎を目指す予定です。

参加メンバーは・・・

AFF取締役、加古師匠：ＤＵＣＡＴＩ　ハイパーモタード1100　フル・カーボン藪蚊仕様
加古婦人：ＤＵＣＡＴＩ　ＧＴ１０００　ガンメタ　ローダウン　爆音仕様
甲斐ａｆｆ総店長：ＤＵＣＡＴＩ　棒が細いぜ、コノヤロー、カイコツＳｐｅｃｉａｌ
すごいよ吉田さん：ＤＵＣＡＴＩ　棒が細いぜコノヤロー、

先日納車になったばかり丸富Ｓｐｅｃｉａｌ

で、私、Ｈａｒｌｅｙ　Ｄａｖｉｄｓｏｎ　ＸＬ883Ｒ　

ステップの長さが同じになったＳｐｅｃｉａｌの、計５台で７時半スタートです。

心配された天気も、曇天ながら、なんとかもちそうで、相変わらず暑いのですが、

真夏のそれとは明らかに違う、秋の気配を感じさせる風の中、青葉から東名に乗りました。

海老名ＳＡで、今回初参加の、先日、四国往復怒涛の３０００キロ　

ソロ・ツーリングを達成したばかりの、

ｋａｔｓｕ141さん：ＤＵＣＡＴＩ　ＧＴ１０００、

新車より綺麗だよイタリアン・レッドＳｐｅｃｉａｌと合流し、

空冷２気筒が合計６台、しめて横置きＶ型１２気筒、5，983ｃｃとなりました。

東名御殿場を、あえて２組に分かれて別々の出口で降り？

第一の目的地、乙女道路旧道の、いつもの「見晴し亭」にて、おしるこ休憩です。
その後は、箱根、芦ノ湖、伊豆スカイラインとバイクを進め、

途中のパーキングでは全く偶然に取材中の金山総店長に遭遇すると言う、

嬉しいハプニングにも見舞われ、記念撮影の後、終点の天城高原を目指しました。

天城高原でスカイラインを降りた後は、一般道を暫く走り、

いつもの桜並木の隠れ家「ガラム・マサラ」にて

待望のカレー昼食としました。ここまで、約１５０キロです。
香ばしい香り漂うコーヒーで仕上げをした後は、給油をし、

１３５号線をひたすら南下します。

コンビニ休憩で立ち寄った「伊豆白浜海岸」では、

こんがり日焼けした、水着姿の若者の中に、突如現れた

「革ジャン」「ブーツ」姿の中年ライダーが一眼レフのカメラで撮影を始めると言う、

犯罪ギリギリの暴挙に出、火照ったカラダを「ガリガリ君」で鎮める、

ワンシーンも見られました。

気付けばすっかり快晴となった東伊豆の海岸線を暫く走ると、

今回の目的地でもある、伊豆石廊崎に到着です。
ずっと同じ姿勢でバイクを走らせていると、

なぜだか無性に自分の足で移動したくなる衝動にかられます。

私達は、柔道部の夏合宿のような石畳の坂と階段を３０分歩き、

灯台のある岬の突端を徒歩で目指すことにしました。３分で後悔しました。

約１時間の運動の後、全身、汗と潮とでベタベタになると、

バイクごと海に飛び込みたい衝動をグッと堪えて、

日帰り温泉に立ち寄る事を思い付きました。
１３５号線を暫く戻り、途中で中伊豆天城温泉郷方面にバイクを進めました。

すっかり日も沈んだ頃、古い記憶を頼りに

「踊り子温泉会館」を無事に見付けることができました。

バイクツーリングの道中で温泉に入る。

この有りそうでなかなか味わえない究極の「贅沢」。

温泉上がりに着る、汗ダクのＴシャツとパンツの「気持ち悪さ」。

替えのＴシャツを携帯することの重要性を痛感した瞬間でした。

１時間半のリフレッシュの後、中伊豆を北上し、

修善寺経由で伊豆スカイラインの冷川を目指しました。

霧で霞むスカイラインを寒さで震えながら、

センターラインを頼りに走り、亀石峠で休憩を取りました。

この時点で夜の９時をまわってたと思います。

空腹もピークを迎え、更にガソリンが心細くなってきていました。

「どこにでも、在ると思うな、ガソリンスタンド」
こんな標識を作るべきだと、数時間後に痛感する事になります。

スカイラインの終点前に、数台のバイクにガソリンの警告灯がつきました。

本来なら、そのまま箱根新道に入り、小田原厚木道路とバイクを進めるのでしょうが、

給油の為、一旦１号線に降りました。

既に数台のバイクは、下り坂をニュートラルで下って、

ガソリンを節約していました。

しかし、１０時をまわった時間、箱根町は既に深夜の様相を呈しています。

記憶にあったガソリンスタンドは、全て閉店しており、

１号線をひたすら東に走り、小田原も過ぎ、

暫く走ったところでやっと１軒のスタンドを見付けました。

全員が給油をしました。

ホッとしたらば、急に空腹を強く感じ、

スタンドの目の前にたまたまあったロイヤル・ホストで遅い夕食としました。

小田原厚木道路で雨が降ってきました。途中で一旦止んだのですが、

東名に入った頃には、すっかり雨模様となってました。

海老名ＳＡで最後の休憩をとり、私とｋａｔｓｕ141さんは横浜で、

あとの４台は青葉まで走り、解散となりました。

私が帰宅したのが、深夜の２時近かったと思います。
約４２０キロ、時間にして１８時間の日帰りツーリングでした。
久し振りに、程よい疲れと共に、充実した休日を送ることができました。

正直「暫くバイクはいいかな？」と思ってましたが、

昨夜に洗車をし、２日目の今日、午後から少し走ろうかと思っている自分がいます。

バイクでツーリングと日帰り温泉の旅。

実はイメージ的にも組み合わせが難しそうなのですが、

これが実現出来ると、また最高の旅の締めくくりでもあり素晴らしいのです。

石廊崎白灯台を目指して断崖絶壁のコースを6人は徒歩で登りました。

滲み出る汗と湿気と潮風で体中はベトベトウエッティー状態となりました。

着替えのTシャツを持参しているメンバーとそうでないメンバーに別れました。

暇つぶしに帰りがてらに日帰り温泉にでも浸かって行きましょう。

と今回リーダーを勤める隊長　服部氏の提案で、

伊豆は河津町の踊り子温泉会館へ行きました。

映画、伊豆の踊り子で山口百恵さんの羽織っていたと思われる

同じイメージの黄色いコスチュームがさり気なく展示されていました。

Tシャツが売っていないから、これでいいや！と服部隊長の審美眼が鋭く光ります。

実現すればハーレーに乗った伊豆の温泉泡踊りおじさんの出来上がりで御座います。

予備着替えのTシャツ1枚と手拭い「タオル」1本は

ゲリラツーリングにおいては本当に貴重なアイテムだと我ながら再認識でした。

服部隊長、甲斐総店長、Katsu 141さん、ポール吉田氏、加古の5人は男湯で旅の疲れを流し

家内はレンタルバスタオルを持って閉ざされた世界　女湯へと消えて行きました。

設備も環境も金額の割には充実していて、

こちらの温泉施設も平日の夕方か来客人数も少なめでゆったりとくつろげました。

風呂上がりの夜風バイクライドはある意味さっぱりとして最高の気持ちよさでした。